汗の分泌源であるエクリン汗腺とアポクリン汗腺の両方を、1.5cmという世界最小の切開の幅にて施術して取り除きます。



わきが・多汗症の治療方法は、いくつかございます。 しかし、あまり効果を期待できないものもあります。特にレーザーなどを用いた治療は、あまり効果がないと考えています。
したがって、当院では、レーザーなどのマシンを用いたわきが・多汗症の治療を行っておりません。
切開によって直接エクリン汗腺とアポクリン汗腺という、わきが・多汗症の原因となるものを取り除くことでしか、根本的な解決方法はないと考えているからです。
「あまりお金はかけられない」「手術は傷ができるから嫌だ」といった理由で、マシン治療に頼りたくなるのはとてもわかりますが、保険適用をすれば、かなりの低料金で手術を受けることができます。 また、1.5cmという超極小の切開部分から手術を行うので、傷の治りが早く、見た目も大変よろしいです。
わきが・多汗症にお悩みの方は、ぜひ当院での施術をご検討ください。

わきが・多汗症の原因


汗の分泌源には、「エクリン汗腺」、そして「アポクリン汗腺」の2種類があります。

「エクリン汗腺」から出るのは、主に体温調節や緊張性の汗です。 ほぼ無色無臭なのですが、ストレスなどによって汗に疲労物質や老廃物等がまざり、臭いの原因となることがあります。

多汗症は体質・精神的・食生活・病気・ホルモンバランスなどの様々な要因によって、交感神経の機能が正常に機能せず、「エクリン汗腺」から必要以上に汗が分泌されてしまう症状です。

対して、「アポクリン汗腺」は、ニオイがあるフェロモン発散用の汗です。

異性の気を引くための性ホルモンが含まれており、ワキの下や乳輪、おへそまわり、性器周辺など、体毛が多い場所に分布しています。 脂肪やタンパク質などの老廃物も含まれているせいで、これらが皮膚表面の細菌などによって分解されて、嫌な匂いを発してしまいます。

わきがの原因は、後者の「アポクリン汗腺」から出る汗が大きく関わっています。アポクリン汗腺から出た汗と皮脂腺から分泌された脂分とが混ざりあい、皮膚の表面の雑菌により分解されることで、独特のわきが臭となります。

当院では、「エクリン汗腺」そして「アポクリン汗腺」の両方を取り除くことで、わきが・多汗症のお悩みを根本から解決します。

簡単にできる!
わきがのセルフチェック!

わきがという症状は、本人にはなかなかわからないもの。 「自分はわきがなのかな」と思ってらっしゃる方に、簡単なセルフチェックをご用意しました。 当てはまる項目が多いほど、わきがの可能性が高いです。本格的な診断の前に、まずは簡単にセルフチェックを行ってみましょう。

☑ 脇毛に白い粉のようなものがつく
「アポクリン腺」から分泌される物質が乾き結晶化したものである可能性があります。

☑ 衣類の脇の部分に黄色いシミがつく
たんぱく質や脂肪、鉄分の含まれている汗をかくと、黄色いシミとなります。

☑ 毛深いほうだ
ワキの下の毛が多い場合、「アポクリン腺」の数が多く、発達している可能性があります。

☑ お肉や乳製品が大好きだ
お肉や乳製品は、脂肪やたんぱく質の多い食品です。これらの食べ物が、汗の臭いも独特なものになります。

☑ 両親の片方もしくは両方がわきが
わきがの原因の殆どは遺伝です。両親がわきがである場合、その子供もわきがである確率が高くなります。

☑ ストレスや緊張に弱い
ストレスなどにより、自律神経の働きが悪くなると、「アポクリン汗腺」からの汗が出やすくなります。

わきが・多汗症手術に対する私の考え

人を助けるのが医師の宿命ならば保険診療で出来る手術は、保険診療を適用して当然です。

なかには、保険診療が出来るのにもかかわらず、高額な費用を請求をする医院もありますが、同じ医者として恥ずかしく思います。私は、通常、皮弁法でも4cm以上切らないと出来ない手術を、わずか1.2~1.5cmで行います。 もちろん、今まで再発はございません。

以前他院で手術された方が、症状がとれないと言って多く来院されますが、一度手術をすると、皮下に固い瘢痕組織を作るので汗腺がこの中に閉じ込められるため、2度と汗腺は取り除けません。

レーザー、吸引法やそれに類似する治療は中途半端で、最大の効果は得られませんし、2度目の手術はできなくなります。 1度しかないチャンスをムダにしないよう、わきが手術に実績のある医院で治療を受けることをおすすめします。

ワキの汗単独が気になる方には、汗を出すエクリン腺の作用を抑える“ボトックス”注射もオススメです。 効果は一定期間ですが、劇的改善で(当院で10ヶ月~1年程度、長い人はそれ以上)簡単でダウンタイムがないのも魅力的です。


副作用・リスク

傷跡について

手術にあたって、臭いの元であるアポクリン汗腺を除去し、傷を細い糸で丁寧に縫合いたします。 手術をした部位は線状の傷跡が残りますが、当院では1.5cmというかなり小さな切開で手術をするため、その分目立ちにくく、回復も早いです。 その他、気になることがございましたら、お気軽にお問い合わせください。